2.
写真の仕上がりを決めるシャッターと絞りの関係
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カメラの基本をマスターしましょう
撮影の基本はなんといっても露出(CCDに当てる光)のコントロールです。
CCD
は光を電気倍号に変換しますが、一度に受けることのできる光の量が決まっています。
強い光
を長時間当てるとCCDの限度を超えるため画像が真っ白に、逆に光が弱いのに短時間しか当てていないと光の量が不足して真っ暗になります。
そこ
で、
レンズを通る光の量を
絞りで、
当てる時間を
シャッター速度
で調節します。
絞りを
開くと光の量が増えるのでシャッター速度を速く、逆に絞りを閉じるときはシャッター速度を遅くすることで、
CCDが受ける光の量を適切に保つことができます。
といっても、基本的にすべてのデジカメには
オートモードが用意されており、カメラが自動的に判断して両者の組み合わせを決めてくれます。
しか
し、シャッター速度と絞りの組み合わせ方で写真の仕上がりが変わってくるのです。
シャッ
ター速度を速くすると動きを止めた画像が得られ、遅くすると流れるような動きが演出できます。
絞りを
開くとピントの合う範囲が狭くなるので、背景にボケ味を出せます。
このように意図的に撮影する場合に便利なのがマニュアル系の撮影機能です。
絞り値
を決められる「絞り優先AE」(AE=自動露出)、
シャッター速度を決められる「シャッター速度優先AE」、
どちらも自分で設定できる「マニュアル露出」の3つが一般的に用意されています。
そのほ
か、
画像の色味は「ホワイトバランス」、感光の具合は「ISO感度」で調整できます。
つまり
デジタルカメラの基本は、
絞り・シャッタースピード・ISO感度・ホワイトバランスの4つの組み合わせ次第
で、
同じものを撮っても写りに差が出るわけです。
ただ、
これらの組み合わせを決めるのは容易ではありません。こういった場合には積極的に
「シーンモード」を利用しましょう。
これは
撮りたいシーンに応じてカメラ側が最適な設定に調整してくれる機能です。
機種に
よってこの機能の呼び方は異なりますが、「室内」「夜景」など、状況に合わせた設定をカメラが自動的に行ないます。