7. カメラと人間の目の違い
無断転用・
記載厳禁
最後に、カメラ(写真)は単眼レンズを通して光学的に 平面的にしか記録できない、
という事をあらためて再認識する必要があります。
人間の目は両眼で立体的に、尚且つその前後の動画(時間軸での映像)を残像イメージとして
記憶します。
遠近感(奥行き感)は両眼、あるいは単眼の場合でもビデオなどの動画では表現しやすいですが、
一般的な単眼静止画では表現はかなり難しいです。
その表現手段としては、被写界深度(ピントの合う範囲)をコントロールしてのボケ、
レンズによるパースペクティブ(遠近感)などに頼るしかありません。
構図的にも静止画ゆえに かなり綿密にきっちりと構成する必要があります。
目で見て受けた印象を分析して、3Dの立体物を2Dの平面図に再構成する必要があります。
そのためには安易にズームレンズに頼るのではなく、カメラポジションを前後・
左右・上下と3次元で移動し、これにズームレンズのパースペクティブを絡め、絞りによる被写界深度のコントロールも加味して
1枚の写真として切り取る必要があります。
簡単にいうと「なかなか見たようには写らないよ」
という事です。
そのためには色々とカメラアングルを変えて撮ってみましょう。